努力の方向性

「努力は必ず報われる」

この言葉,嫌というほど聞いたことがあると思います。今回は吉田の「努力論」です。

まずは,「努力は必ず報われる」について著名人の方がこのようなことを言っています。

「努力した者が成功するとは限らない。しかし,成功するものは皆努力している」(ベートーベン)

「努力しても報われないことがあるだろうか。たとえ結果に結びつかなくても、努力したということが必ずや生きてくるのではないだろうか。それでも報われないとしたら、それはまだ、努力とはいえないのではないだろうか」(王貞治)

「努力は裏切らないって言葉は不正確だ。正しい場所で、正しい方向で、十分な量なされた努力は裏切らない」(林修)

やはり,彼らの言葉ですから納得するところがあります。成功のためには努力は必要条件だ,報われていないならまだまだ努力が足りていないんだ,とか。とにもかくにも,頑張れと言う意味でよく使われるのが「努力は必ず報われる」です。

そこで,林先生の言葉は努力はどのようにすればいいのかを説いています。東大に入りたい!と言いながら一生懸命に筋トレをしていたら,それは正しくないよね,ということです。目的に合った場所(東大入試なら塾ですね,ジムではないです)で,行きたい方向への対策(東大へ行きたいなら,その入試対策をするなど)をする,一定の量(数学を極めるためにチャート全問解くなど)が必要なのです。

このように,努力をすれば,また方向を間違えなければ,誰でも成功するということです。過去にホリエモン万博で武井壮さんが,「誰でも100m11秒台で走れる秘訣」を講演していました。とにかくがむしゃらに走り込むとか,はちゃめちゃに筋トレをするとかではなく,100mを走るのにゴールまでの1歩1歩すべてが違うらしく,それを覚えて体を動かすそうです。詳しくは検索してみてください。ここでも,正しい方向で十分な量をこなすことで,誰でも到達できるのです。

ゴールとは間違った方向へ進む努力は,実は努力でもなんでもないのです。王貞治さんが言うように,「それは努力とは言えない」になるのです。

それでは,吉田の努力論は何だということになります。それは,

「努力はしたことがない。やりたいことを全力でやっているだけ」

です。おいおい,と思うと思います。しかし,努力=力を尽くして働く,と言い意味です。吉田もっと努力しろよ,と言われることなく,常に力を尽くして働いています。「努力ってどうすればいいの?」という質問には,「自分のやりたいことを全力でやれ」が答えです。自分のやりたいことを全力でやっているからこそ,その分野で成功をするわけで,嫌なことを嫌々やっているけど頑張っているというのは努力にはなりません。努力を努力と思わないで動いている状態が,いわゆる「努力は必ず報われる」状態になるのです。

このような話になるときに,「やりたいことがない人はどうすればいいのか?」と言われることがあります。やりたいことがない人間など日本にはいません。必ずやりたいことがあります。ただその「やりたいこと」が「やれないこと」と思っているから,やりたいことがない,ということを言うわけです。例えば,好きなアイドルがいて,その人に会いたい,がやりたいこととする。ほとんどの人がそんなの無理,と何もしないのに諦めて自分にはやりたいことがないと言う。本当に無理なことは日本にはめったにありません。アイドルに会いたいならテレビ局関係で仕事をすればいい。テレビ局本体は難しくても,関連会社ならバイトを随時募集していたりする。テレビじゃなくても,そのアイドルが行きつけのお店でアルバイトすれば,月に何度も会えるだけじゃなく,会話もできる。これが勉強でも通用する。東大に合格したいとするなら,それなりに勉強をすればいい。東大合格だけを目指すならもっと簡単で,比較的入りやすい類を目指せばいい。自分に必要な教科をしっかり勉強すればいいだけのことを,自分は東大なんて無理です,とやる前から諦めてしまっている。高校生なんてものはたかが18年そこそこ生きてきただけで,世の中無理なことだらけなんて思っている。後で振り替えれば,こうすればうまくいったのに,と将来思うだろう。日本にいて,スマホ一つで世界につながる状態で無理なことを探すほうが無理なような気がする。

さて,かなり話がそれてしまいましたが,やりたいことを全力でやれば必ず報われます。その時には,自分が努力しているなんて一つも思わないで過ごしているはずです。皆さん,ぜひ今自分がやりたいことを全力でやっていってください。

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