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先日,こんな記事を見つけました。

「アメリカ国務省のエリートが多言語をB1レベルまで習得する平均時間をみると,比較的英語に近い言語であるフランス語やスペイン語が480時間なのに対し,日本語は2760時間。日本語がダントツで難しいとされています。」(月刊私塾界5月号より抜粋)

B1レベルとは,CEFR(セファール)という外国語のコミュニケーション能力を表す国際標準規格で,B1レベルは「社会生活での身近な話題について理解し、自分の意思とその理由を筋の通った文章で簡単に説明できる。」レベルということです。

さて,何が言いたいのかというと,日本人が英語をB1レベルまで,いわゆる使える英語を習得するには約2800時間はかかるということです。単純に英語→日本語が,日本語→英語とはいきませんが,これくらいの時間は必要になるでしょう。

さて,学校で英語を中学3年間,高校3年間勉強しても英語を話せるようにならない,とよく言われますが,当たり前です。中学・高校合わせて学校での英語の学習時間は約800時間です。塾や家庭学習を合わせたとしても,せいぜい1500時間くらいでしょう。使えるようになるまであと約1500時間の勉強が必要です。毎日1時間勉強して約4年,週2回の英会話教室に通って約14年かかることになります。これが,英語を勉強しても話せない,または英会話教室に通っても英語がなかなかできるようにならない理由の一つになります。

また,今の学校教育は4技能をすべて鍛える方向に向かっています。リーディング・ライティング・リスニング・スピーキング能力を鍛えるために,学校での800時間を均等に分けてしまうので,それぞれにかける時間がひと昔前より薄い時間になってしまいました。昔の日本人はアジア諸国と比べると,リーディング・ライティングはできるが,リスニング・スピーキングができないと言われていました。しかし今は,リーディング・ライティングもできなくなってきています。それもそのはず,リスニング・スピーキングにリーディング・ライティングの時間が奪われてしまっているからです。4技能を中途半端に学習したため,大学での英語の授業についていけないMARCHクラスの大学生がゴロゴロいるのが現状です。ひと昔前ではリーディング・ライティングに困る大学生は今よりずっと少なかったのです。

では,どのようにしたらよいのでしょうか?

1500時間を埋める必殺技のようなものはありません。コツコツとやっていくしかありません。しかし,効率的に学習を進めることで,余計な時間を使わずに英語を習得することができます。

 

①文法が英語を習得するための最短経路を導いてくれる最強のツール。

中学範囲の文法をマスターしましょう。英語のルールである文法を無視してはいけません。効率よく学習するために文法はあるのです。もちろん,文法を知らなくても英語を学習することはできます。例えば,”an apple”と”a banana”や,”an orange”と”oranges”の違いなど,単数だから「a」や「an」がついて複数だから「s」をつける。また,母音には「an」だ。という感じで,文法を理解しておけばすぐにできることを,知らないとすべてのパターンを覚えなくてはいけないので非効率的になってしまいます。ですから,英語を学習するには文法は必ず習得しなければなりません。

 

②インプットも大切ですが,アウトプットはもっと大切。アウトプットの量で決まります。

インプット学習に,聞くだけ英会話や,ドラマや映画を英語で見るなどがあります。はっきり言います。これらの方法には意味がありません。これらの方法に意味があるのは上級者のみです。まず,聞いていても意味が理解できないことがほとんどです。特にドラマや映画は会話についていけず,何を言っているのか全く理解ができない場合がほとんどです。これらは間違ったインプット学習と言ってもいいでしょう。では,どのようにインプットをしていくのか。中学校や高校で必ず手に入れる「教科書」が最高のインプット教材です。教科書の文を覚えましょう。文法を確認しながら本文を覚える。これが一番効率的なインプットになります。そして,インプットしたことを何度も何度もアウトプットしましょう。私たちの脳は入れることよりもその入れた情報を何度も使ってみることで,長期間安定して記憶することができます。保護者の皆様は学生時代に漢字や単語などを覚えるまで何度も何度も書いたことがあると思います。そうすることによって,安定して記憶することができるようになるのです。では,具体的なアウトプットの方法ですが,学校で配られる問題集やワークを何度も何度も答えを覚えるまでやり込むことです。もしくは,本屋で参考書ではなく問題集を買って,ひたすら何度も何度もやる。これが,効果的な学習法です。英語の学習において,繰り返しアウトプットをせずにできるようになる方法はありません。ですから,まずは,インプットをし,その情報を使ってアウトプットをインプットより多めに行う。しかしながら,一つ注意していただきたいのは,自分のレベルをはるかに上回る問題を解くことはやめましょう。どの段階でどのような問題演習をしなければならないかは自分の能力に合わせて行いましょう。

 

③上記①と②がこなせてから,リスニングとスピーキングを鍛えることができます。

英語を理解してから,リスニングとスピーキングを学習しましょう。①と②をきちんとこなせば,リスニングは何を言っているのか簡単に理解することができます。まずは音声をそのまま聞き,どれくらい理解できるか確認しましょう。その後,スクリプトをみながらもう一度聞いて,自分のわからなかったところを確認してください。ここでも,何度も何度も聞くことが重要です。同じ音源を何度も聞いて暗唱できるくらい聞き込みましょう。英検の教材を使うのがベストだと思います。自分のレベルに合った級のリスニングを聞くことができます。英検のホームページに過去3回分の問題と音声データがありますので,それを上手に使うといいでしょう。慣れてきたら,高校入試の問題やセンター試験の問題を聞いてみるといいでしょう。スピーキングは実際に話すことや,英会話教室に通ったり,Skype英会話などがありますが,その前に土台を作ることができます。それは,リスニングで聞いた音声をそのままスピーキングする。これだけで,スピーキングの土台を作ることができます。さらに,教科書の文をスピーキングする。ここまですれば,土台は完成だと思ってください。

 

さて,これからの英語教育に本当に必要なことは何でしょうか。

リーディング能力と,ライティング能力。この2つがこれから先,最も重要になります。グローバル化と言われ,日本中が英語だ英語だと染まっていますが,本当に必要な英語の能力は読み書きだけで充分です。話せなくても聞けなくても,問題ありません。というのは,ここまでインターネット環境が整えば,海外とのやり取りに電話を使うことも,実際に会いに行って商談することもなくなってきたからです。すでに海外とのやり取りにメールやチャットを使って仕事進めているところが増えてきています。相手が言いたいことをきちんと読み取り,こちらが伝えたいことをきちんと書ける能力が必要になります。契約書を交わすときも,作成するときも,読み書きが必要なのです。ですから,4技能という言葉に踊らされることなく,リーディング能力とライティング能力を高めていくことが,将来必要になります。また,リーディング能力とライティング能力がきちんと備わっていれば,上記③でお伝えしたように,リスニングとスピーキングは簡単に習得することができます。

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